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EILS(エイリス)で学力診断調査が行われました。

2022年1月18日 08時35分

 1月17日(月)、愛媛県学力診断調査がEILS(エイリス)で行われました。

 

 学力診断調査とは、愛媛県が子供たちの学力状況を把握するために、中学2年生と小学5年生を対象に行っている調査です。毎年行われていますが、今回はEILS(エイリス)で行われました。この調査は、生徒が問題に解答するテストの形式で行われます。

 EILS(エイリス)とは、コンピューター上で出題、解答、採点、集計等を行うテスト方式の愛媛県版です。

全国に先駆けて、愛媛県教育委員会が独自に構築したシステムで、「えひめICT学習支援システム」、その略称から「EILS(エイリス)」と呼ばれます。

今後テスト以外にも、様々な学習支援に活用されていくシステムです。

 このようなコンピューター上の学習支援システムは文部科学省も導入を進めており、全国的な学力調査などは、今後このような方法で行われる計画です。

 

 いつもなら紙に印刷された問題用紙を配付するのですが、今回は、生徒のコンピューターにアプリを通して問題が配信されます。

 開始を待つ生徒の机上は右のようです。

定規やコンパスが無く、パソコンとイヤホンがあります。鉛筆、消しゴムはありますね。

  

 学力診断調査は、まずアプリを開いて自分の名前でログインすることから始まります。

 今までのテストで言えば、組 番号 氏名を書く段階です。

先生が大画面テレビやパソコンを使って、わかりやすくその操作を説明しますが、なにせ初めての形式です。

イヤホンを忘れたとか、うまくログインができないというトラブルが、あちこちで出ます。

 今日は支援員を2名、このような事態を想定して2年生教室に配置しました。

さらにパソコンに堪能な先生も2年教室を回って、生徒を支援します。

 

 まもなく生徒全員がログインを完了して、準備が整いました。

 

 さて、エイリスで行われる今日の学力調査は、どのように進むのでしょう。

 

 基本的に、紙のテストと変わりません。

大きな違いは、解答を紙の用紙に鉛筆で書き込むか、パソコンの画面に、キーボードなどを使って入力するかだけです。

  右の画像は、解答中の様子です。

 

 全員が下を向いて、指を動かしている様子は、音がしないそろばん教室のような雰囲気です。

 今回、ログインや解答の入力ができないという、機器やアプリ操作の深刻なエラーはありませんでした。

先生方の入念な準備と、生徒がプレテスト(事前練習)をしていたことや、港南中学校がパソコンを授業で毎日使用していることなどの成果だと思います。

 

 さて、今日の学力診断調査の話にもどります。

 数学の計算問題などはどうするのか、といいますと白紙を1枚配ります。

これを計算用紙として、また解答を導くためのメモ用紙として使います。

教科ごとに白紙のメモ用紙を配布・回収します。

 また、英語のリスニング(聞き取り)は、音声が生徒のパソコンに配信されます。

生徒はイヤホンを使って、それを聞き取り、解答します。イヤホンは個人で用意します。

 

 解答用紙の提出はパソコン上で行われます。パソコン画面の終了ボタンを押せば、提出完了です。

紙のテストのように、後ろから解答用紙を集めることはありません。

誤って終了した場合は、時間内であれば先生に申し出ることで、提出を取り消すことができます。

 

 午前中の時間を全部使って、学力診断調査がすべて無事終了しました。

 

 学力診断調査後、生徒にエイリスの感想を聞きましたら、紙よりも気楽で良い、と笑顔で話してくれたのが印象的でした。

大人が心配するまでもなく、子どもたちは順応しているようです。

安心しました。

 

 港南中学校は、生徒のコンピューター活用能力をきちんと育てながら、今回のような次世代のテストに対応していきます。

保護者の皆様、地域の皆様、どうぞご安心ください。