『当たり前が幸せ』 ~3月を迎えて~
2024年3月1日 20時29分早いもので、今日から3月・・・県下の高校も卒業式を迎え、出会いと別れが交錯する切なさを感じる時期になりました。
さて、この時期に思い出す合唱曲は、たくさんありますが、東日本大震災で生まれた合唱曲をご存知でしょうか。それは『群青』です。この曲は、福島県南相馬市立小高(おだか)中学校で作られた曲です。小高中学校も、津波で甚大な被害を受け、在籍していた生徒も亡くなり、原発事故のため、市内の別の学校に間借りしながら授業を行わないといけない状況の中、当時の、音楽科の小田先生が、子どもたちの普段の会話の言葉を書き留め、言葉に込められた思いを作曲して、『群青』の歌が生まれました。小高地区は「紅梅の里」と呼ばれ、学校のスクールカラーも「エンジ色」です。しかし校歌には、「群青に躍るとき」という一節があり、文化祭も「群青祭」という名称を利用し、小学生の野球チームも「小高群青クラブ」という名で活動しています。つまり、『群青』とは、小高地区の人たちが、大切にしてきたふるさとの色であったため、みんなで作り上げた合唱曲も『群青』と名付けられたようです。彼らの作った曲を聴いていると一つ一つの歌詞が、胸に突き刺さり、真実から生み出された言葉の強さを感じます。いよいよ3月を迎えました。『群青』を聴きながら、皆さんも港南での「今」という時間と、当たり前と思っている日々を大切にして、様々な場面で、感謝の思いを行動に変えることができる人になってほしいと思います。期待しています。
『当たり前が幸せ』「群青」より
週末は、天気が周期的に変化しそうです。晴れた日は過ごしやすそうですが、日中の寒暖差が大きいため体調を崩さないようにしてください。いよいよ来週は、3年生が県立高校一般入試を控えています。3年生のために、一人一人ができること考えながら週末を過ごしてみてください。それでは、来週も「元気に登校」「笑顔で下校」です。楽しみに待っています。